ここではMVP(minimum viable product)を説明します。
MVP(minimum viable product)とは
MVP(minimum viable product)とは、製品を提供する上で必要最小限の機能のみをもつ、もっともシンプルな製品です。
必要最小限の機能のみを開発し、顧客検証を重ねることで、新規サービスの本質的な価値を作り出します。
MVPは何のために作るのか?
MVP(minimum viable product)を作成する目的は、早い段階でプロダクトの検証を行うためです。
新規サービスは、既存のサービスに比べ、顧客の検証が簡単ではありません。
そのため、開発の初めの段階では、顧客のニーズや売上などが予測しづらく、不確定要素が多くなってしまいます。
新規開発は、開発と検証を同時に行っていく必要があるのです。
そこで全てのサービスを一気に作り上げるのではなく、MVP(minimum viable product)を作成し、顧客の反応を検証し、サービスを作り上げていきます。
上図の下段1の部分がMVP(minimum viable product)になります。
MVPを作成するメリット・デメリット
MVPを作成するメリット・デメリットは何でしょうか。
MVPあり | MVPなし | |
プロダクト検証 | 早い段階で可能 | 全てのサービスリリース後 |
作成コスト | 必要 | 必要なし |
諸経費 | 増える(サーバー代など) | 必要なし |
プロダクト検証
MVPの目的でもあるプロダクト検証は、最大のメリットです。
MVPを作成することで、早い段階でプロダクトの検証を行うことができます。
仮に、MVPを作成せずに一気にプロダクトを作成する場合はどうでしょうか。
検証ができないため、修正が遅くなってしまいます。
根本的なニーズの検証が間違っていると、全てを作り上げた後に、プロダクトの根本的な修正が必要になってしまうかもしれません。
かなりの費用と時間が無駄になってしまう可能性があります。
作成コスト
MVPを作成する時間的・金銭的コストが余分にかかってしまいます。
上図の下段2ー5の部分のように、本プロダクトは、MVPを作成し、その後MVPに機能を追加する形で作り上げていきます。
そのため、MVPを作成すると必ずしも費用が加算されるわけではありません。
しかし、通常MVPを作成する場合、1度だけではなく、2-3個のMVPを作成することが少なくありません。
作成するMVP数が多いほど、費用がかかります。
諸経費
一気に作り上げてからプロダクトをリリースする場合は、リリース後にサーバー代などプロダクト管理が必要になります。
しかし、MVPを作成する場合は、早い段階でサーバーなどを作成するためプロダクト管理は必要になります。
続いて、MVP(minimum viable product)の作り方と実際について説明していきます。