MVP(minimum viable product)の作り方

ここでは実際のMVP(minimum viable product)の作り方について説明していきます。

MVP(minimum viable product)については、前回のページで説明しています。

前ページ:MVP(minimum viable product)とは

 

MVP作成の大切なこと

MVPを作成する時に、色々な機能を思い浮かべてしまい、難しく感じてしまうかもしれません。

 

MVPを作成するコツは、最大級にシンプルにすることです。

 

色々な機能を思い浮かべるのではなく、顧客にとって、一番不可欠になる部分はどれなのか洗い出すことが大切です。

そのためには、機能を基準に考えるのではく、顧客を基準に考える必要があります。

 

MVPを作るツール

MVPを、簡単なツールを使って作成していきます。

 

 

このツールは、リーンキャンパスと言われる、顧客のニーズからサービスまでをわかりやすく整理できるツールです。

サービス新規作成にはよく使われるツールです。

 

MVPを作成するにはリーンキャンパスの全てを埋める必要はありません。

MVPに該当する部分は上図の4に当たります。

リーンキャンパスを作成するには順番があり、1から4番まで順番に埋めていきます。

 

課題と顧客セグメント

1の課題と2の顧客セグメントはシンプルに誰の何の課題なのかを埋めます。

顧客セグメントとは簡単にターゲットのことです。

1番2番は同時に埋めた方が簡単です。

 

独自の提案価値

3番の独自の提案価値を考えます。別に独自である必要はありません。誰の何の課題をどうやって解決するかを埋めます。

 

ソリューション

4番のソリューションが今回作成するMVP(minimum viable product)にあたる部分です。

3番でどうやって解決するか埋めたら、実際にどのようなサービスを提供するか埋めます。

 

実際のMVP作成例

これだけでは、少し想像しにくいと思いますので、実際のMVPの作成例を見ていきます。

 

ビューティアスク:実際のサービス例

ユーザーは自分の肌を写真に撮って、シミやシワ、整形手術などを近くの美容外科に相談できるサービス

 

こちらのサービスを作成する時のリーンキャンパスはこちらです。

 

シンプルに整理できていることがわかります。

同じ課題・ターゲットで違う価値提案とソリューションの場合は以下のように考えられます。

 

 

このように同じ課題とターゲットでも提案価値とソリューションが複数考えられます。

 

実際のサービスでは、協議の結果、最初の写真を投稿して美容外科からコメントがもらえるアプリに決定し、ビューティアスクと名前がつけられました。

 

ソリューションが決まったら、MVPの主要な機能を決定します。

 

MPV機能を決める

ソリューションの中で、顧客にとって不可欠な機能のみを決めます。

ビューティアスクでは、ユーザーが肌の写真を撮って、医師にコメントをもらうことです。

これらのことが出来る最低限の機能として、

 

  • ユーザー
  • 写真投稿機能
  • ユーザーログイン機能
  • マイページ

 

となります。

医師には、ユーザーが投稿後メールが送信されて、回答を送信することができます。

スマホの方が写真を取ることが簡単で、androidよりiPhoneの方が初期ユーザーの反応が良いためiPhoneアプリにしました。

このように、おおよそ、一ヶ月程度の期間でMVPを作成し、サービスの検証を行います。

 

次のページではMVPの完成までの流れについて説明していきます。

 

MVPの完成までの流れ