ここでは、実際のアジャイル開発の進め方について説明していきます。
アジャイル開発の進め方
実際のアジャイル開発は次のステップに沿って開発を進めていきます。
アジャイル開発前
大まかな開発する機能の順番を決める
前回の記事でも説明したように、アジャイル開発で実装する機能の順番を決めます。
実装する順番を決める基準は、サービスによって様々です。
しかし実際には、MVPの作成後は、次の機能は決済・課金機能をオススメしています。
なぜ早期に決済・課金システムを実装するのか?
MVPを作成した後に、早期に決済・課金システムを実装することをオススメしているのか。
それは、もちろんサービス継続してくために売上が必要だからです。
ウェブアプリ・スマホアプリというサービスの形式上、情報や物・人が動く仕組みを作り、売上を上げることを目指すことが多いです。
どれくらいのユーザーが集まれば、どの程度の売上ができるのか。
MVPでニーズについて確認できた後は、早い段階でどれくらいの売上やお金が動くのか確認できると、今後の見通しが立てられます。
また、ある機能を実装した時に、どれほど売上に影響したのか。
機能を実装した時に、売上は重要な指標の一つになります。
通常の一つのアジャイル開発の流れ
- 機能/デザイン詳細を決める
- 検証方法を決める
- 開発コストを決める
- 要件定義作成/開発/作業報告書作成
- テスト
- 開発完了/リリース
- 検証
機能/デザインの詳細を決める
例えば、ログイン機能を開発するとしましょう。
作成する時に、メールアドレスでのみログインできるのか、またはフェイスブックなどソーシャルログインも可能にするのか決める必要があります。
もちろん、フェイスブックなどメールアドレスの他にログイン方法が多い方がユーザーにとって便利なのはいうまでもありません。
しかし、複数の機能を開発すれば、コストが増えます。
またデザインが凝っているもので自作の必要があるものや、デザイナーさんの協力が必要なものは、時間的・金銭的なコストがかかります。
次の開発予定の機能と見比べて、現在の機能やデザインをリッチにすることがその機能よりも優先度が高いのか、しっかりと考える必要があります。
検証方法を決める
同じようにログイン機能を、実装する場合の指標を決めて、検証方法を決めていきます。
新規会員の増加率、ソーシャルアカウントへのアプローチKPIや離脱率など、数多くの指標が考えられます。
全ての指標を評価することは、とても大変です。またタグなどを設定するには、開発コストもかかります。
どの程度の指標を獲得し、分析していくコストをかけられるのか、考える必要があります。
開発コストを決める
ここまで機能とデザイン、検証方法が決まったら開発コストを割り出します。
主に金銭的なコストをどれだけかけられるかを決めます。複数の開発パターンを提案し、どの程度のコストをかけられるか考えていきます。
要件定義/開発/作業報告書
ここは主に開発作業に関わる部分です。
これまでに協議してきた内容の認識が間違っていないか確認し、要件定義書にまとめます。
要件定義書を元に開発を進めていきます。
開発が終了したら、作業報告書や開発ドキュメントをお渡しします。
テスト
機能が出来上がったら、クライアントが実際に触って、機能のテストを行います。
開発完了/リリース
テストが終わりましたら、アジャイル開発は一旦終わりです。
アプリをアップデートして、ユーザーが使用できるようにします。
検証
事前に決めておいた、検証の数字を分析します。