RubyonRails-初めての環境構築- はじめに
本書を手に取っていただき、ありがとうございます。
現在、プログラミングの需要が高まり、たくさんのプログラミング学習者がいます。
本書で扱うRubyやフレームワークであるRuby on Railsも大変人気があり、多くの学習サイトや書籍で学ぶことが出来ます。
私もウェブサイトや書籍で情報を収集し、RubyやRuby on Railsを学習した一人です。
しかし、これらの学習サイトや書籍で無料または少しの金額でRubyやRuby on Railsを学ぶことは出来ますが、多くの方が学ぶ反面、実際に完成したウェブアプリケーションとしてリリースする方は多くはありません。
それはRuby on Railsのウェブアプリケーションを公開するには、言語であるRubyとRuby on Railsの他にhtmlやcssなどの他の言語、sql文などのデータベースの操作、unixコマンドやwebサーバ、セキュリティなど理解することが多いためです。
これらの知識は当然必要ですが、一つ一つが専門書で学習が必要なくらい奥が深いため、初めから全てを理解することは大変です。
そのため、Ruby、Ruby on Railsを学習してもウェブアプリケーションのリリースまでやりきることができません。
このような学習者には、まずは一つ一つの要点を深く理解することは一旦置いておいて、Ruby on Railsのウェブアプリケーションの全体像を把握することが大切です。
そこで本書では、Ruby、Ruby on Railsを使ったウェブアプリケーションの最短で最小限のリリース環境構築について説明しています。
最小限のRailsアプリを公開する手順を把握し、その後、学習者の必要に応じてレベルの高い機能にカスタマイズできれば、ウェブアプリケーションの全体像を把握しながらステップアップできます。
本書ではRuby、Ruby on Railsについては詳しく説明していません。そのため、Ruby、Ruby on Railsを学習した経験がある、もしくは学習途中の方を対象としています。
「とにかく実際に動くものを作り上げる」ことが、学習者のモチベーション維持やエンジニアのステップアップにはとても重要です。
本書を通じて、多くの方のプログラミング学習の一助となれば幸いです。